コラム COLUMN
シャンプーOEM/ODMで失敗しない商品開発とは?処方・容器・品質管理の考え方
目次
【この記事でわかること】
- シャンプーOEM/ODMで決めるべき商品コンセプト
- 洗浄成分、泡質、香り、仕上がりを設計するときの考え方
- 化粧品シャンプーと薬用シャンプーで注意したい表示の違い
- ODMメーカーを選ぶときに確認したい開発体制と品質管理
シャンプーのOEM/ODMは、
洗浄力だけでなく使用体験を設計する
シャンプーの評価は洗浄力だけで決まるわけではありません。泡立ちや香りといった使用中の心地よさから、仕上がりの質感、さらには容器の使いやすさまで、すべての体験が消費者の満足度に直結します。
近年では、髪のダメージケア、頭皮ケア、香りの満足感、サロン帰りのような仕上がり、ナチュラル志向、ジェンダーレスなデザインなど、求められる価値が細かく分かれています。D2Cブランドやサロン専売品では、商品の背景や使用感をECページ、SNS、店頭説明で伝えるため、処方と訴求の整合性も重要になります。
シャンプーのOEM/ODMで最初に決めたいコンセプト
コンセプトは、処方開発の方向を決める上で重要です。洗浄成分や香りを選ぶ前に、ターゲットはどの年齢・性別・髪質なのか、ターゲットとなる顧客のニーズを分析し、さらに、どの販売チャネルでどのように選ばれたいのかを具体化しておきましょう。コンセプトが曖昧なまま処方の打ち合わせに入ると、試作品のフィードバックにも軸が曖昧になり、開発期間が伸びやすくなります。ターゲット、価格帯、販売方法、競合との差別化軸を先に整理しておくと、ODMメーカーからの提案精度も上がります。
ターゲット層の設定を明確にする
シャンプー開発では、ターゲットを広くしすぎると、処方も訴求もぼやけやすくなります。たとえば、カラーやブリーチ後の髪を想定するのか、細くボリュームが出にくい髪を想定するのか、頭皮のべたつきが気になる人を想定するのかで、洗浄成分や仕上がりの方向性は変わります。
最初の打ち合わせでは、髪質、頭皮の状態、使用頻度、香りの好み、販売価格、販売チャネル、競合との差別化軸を整理しましょう。「しっとり」「さらさら」「低刺激」などの言葉だけでは、人によって想像する仕上がりが異なります。理想に近い既存品、避けたい使用感、泡立ちやすすぎの好みまで共有すると、試作品の精度が上がります。
インバスとアウトバスのライン設計を考える
シャンプーは単品で販売することもできますが、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスク、ヘアオイル、ヘアミルクなどと一緒にライン化すると、ブランドの世界観を作りやすくなります。ライン設計を見込む場合は、初回の商品から香り、容器、仕上がり、価格帯の統一感を意識しておきましょう。
たとえば、シャンプーで軽やかな質感を引き出し、トリートメントで髪のまとまりを補完するといった構成や、頭皮環境の改善を主眼に置いてスカルプエッセンスへ繋げるアプローチなどが考えられます。
ODMメーカーに対しては、最初に発売する製品の情報だけでなく、将来的なラインナップの拡充やブランド戦略についても事前に共有しておくことが推奨されます。これにより、将来を見据えた処方設計や最適な容器選定の幅を広げることが可能になります。
シャンプー処方で確認したいポイント
シャンプーの処方を検討する際は、個々の成分の優劣だけで判断するのではなく、洗浄中からヘアドライ後に至るまでの一連の変化を捉えて評価することが重要です。
洗浄成分と仕上がりのバランス
シャンプーの印象は、洗浄成分の組み合わせによって大きく変わります。洗浄力が強すぎると髪や頭皮がきしみやすくなり、マイルドさを重視しすぎると泡立ちやすっきり感が物足りなく感じられることがあります。商品コンセプトに合わせて、洗い上がり、泡質、すすぎやすさ、ドライ後のきしみや指通りを確認しましょう。
試作品では、1回の使用感だけで判断せず、数日使った後の髪のまとまり、頭皮環境の変化、香りの残り方も確認しましょう。D2Cやサロン専売品では、購入後のレビューや店頭での説明に直結するため、開発段階で「どの使用感を商品の強みにするか」を決めておくと訴求が作りやすくなります。
香り、泡、粘度、容器の相性
浴室で使うぶん、香りの立ち方や泡の広がりも満足度に影響します。香りが強すぎると日常使いしにくく、弱すぎると印象に残りにくくなります。粘度が高い処方ではポンプから吐出しずらい場合があり、逆に低粘度では1回の使用量よりも多く吐出してしまうことがあります。
容器はデザインだけでなく、バルクと容器・ポンプとの相性、ポンプの吐出量、詰まりにくさ、濡れた手での扱いやすさ、詰め替えの有無、配送時の液漏れリスクまでチェックしましょう。EC販売では、ビジュアルの訴求力と配送品質の両方が求められます。処方と容器を別々に決めるのではなく、試作段階から組み合わせて検証しましょう。
表示できる効能表現を前提にする
化粧品として販売するシャンプーでは、表現できる効能の範囲に注意が必要です。厚生労働省の通知では、化粧品の効能の範囲として「頭皮、毛髪を清浄にする」「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」「毛髪にはり、こしを与える」「毛髪にうるおいを与える」「頭皮、毛髪のうるおいを保つ」などが示されています。商品ページや広告では、実際の商品内容に即した表現を使用しましょう。
一方、薬用シャンプーや薬用リンスとして販売する場合は、医薬部外品として品目ごとの承認を前提に進める必要があります。ふけ・かゆみを防ぐ、毛髪・頭皮の汗臭を防ぐといった効能効果を掲げる場合、一般化粧品のシャンプーとしては訴求できません。企画段階で、化粧品として表現できる範囲に留めるのか、医薬部外品として承認申請を行うのかを確認しておきましょう。
参考:厚生労働省「薬用シャンプー及び薬用リンス製造販売承認申請書作成上の留意点等について」
シャンプーOEM/ODMの開発フロー
OEMは、ブランド側が処方や仕様を決めたうえで製造を委託する形です。自社に処方開発の知見やヘアケアの研究経験がある場合は、意図どおりの商品を形にしやすい方法です。
一方、ODMは商品企画、処方設計、容器提案、試作、製造工程までをODMメーカーと一緒に組み立てる方法です。自社に処方開発の知見やヘアケアの研究経験が十分にない場合でも、洗浄成分の組み合わせ、泡質、粘度、香料、コンディショニング成分のバランスなどについて専門的な提案を受けながら進めやすくなります。
ここではODMを中心に、企画から製造までの流れを整理しました。
ヒアリングと企画提案
ODMのヒアリングでは、ブランドコンセプト、ターゲット、販売価格、販売チャネル、発売時期を確認したうえで、希望する使用感や訴求キーワードを具体化します。シャンプーの場合は、髪質や頭皮に関する悩み、泡立ち・すすぎやすさ、香りの方向性、容器のイメージ、トリートメントとのセット設計なども確認します。洗浄成分やコンディショニング成分、保湿成分など、配合したい成分や避けたい成分がある場合はこの段階で共有しておくと、処方の方向性をすり合わせやすくなります。サロン専売、EC専売、店販併用など販売先が変わると、容量や価格、説明に必要な情報も変わるため、販売方法も早めに共有しておきましょう。
ピカソ美化学研究所では、初回の打ち合わせで目的や条件を確認したうえで、企画提案から研究開発・試作、包装資材やデザインの検討、必要な試験・承認申請、製造、出荷・納品後のフォローまで一貫して伴走します。各段階で確認事項を整理しながら進めるため、処方だけでなく資材や表示、品質面までまとめて相談できます。
開発の流れは、開発フローページでも確認できます。
試作と評価
試作では、洗浄力、泡立ち、すすぎ、きしみ、ドライ後の手触り、香りの残り方を見ましょう。社内評価だけでなく、想定ターゲットに近い人の使用感も聞くと、販売後のレビューを予測しやすくなります。トリートメントやヘアマスクと併用する場合は、単品使用とライン使用の両方を見ましょう。
試作段階で生じた修正点については、洗浄成分やコンディショニング成分、香料、粘度、pH、そして容器との適合性といった各項目に分類して整理を進めましょう。「もっとしっとり」という抽象的な表現ではなく、「すすぎ時の指通りを上げたい」「乾かした後の根元は軽くしたい」など、具体的に伝えると改良が進みやすくなります。
包装資材、表示、製造、出荷・納品
処方が確定したら、容器、外箱、詰め替え用の包材などの包装資材と、容量・ポンプ仕様・セット品の構成などの製品仕様を決めます。包装資材の表示内容は、販売名、全成分表示、製造販売業者の名称・所在地、使用及び保管上の注意を確認し、商品ページや広告などで用いる表現とズレがないかも確認しましょう。EC販売では、商品ページのコピーや画像内テキストも消費者に見える表示の一部として確認が必要です。
量産に入る前には、処方の安定性、容器への充填適性、外観、香り、内容量、包装状態などを試作・評価の段階で確認します。量産時には、確定した仕様書や製造記録に沿って製造し、外観や内容量、包装状態などが基準を満たしているかを確認したうえで出荷します。発売後に追加製造する場合は、初回販売後のレビューや問い合わせを次回仕様の検討材料として記録しておきましょう。
ピカソ美化学研究所のシャンプーODM対応
ピカソ美化学研究所では、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、ボディケア、医薬部外品などの製造品目に対応しています。ヘアケアでは、洗髪料、育毛養毛剤、スタイリング剤、髪や頭皮への刺激を抑えたヘアカラーなどを扱っています。シャンプーを単品で作るだけでなく、ヘアケアライン全体を見据えたご相談もしやすい体制です。
ヘアケアを含む製造品目は、製造品目ページでもご確認頂けます。
また、当社はISO 22716(化粧品GMPに関する国際規格(ガイドライン))やISO 9001(国際的品質保証規格)に基づく品質管理体制のもと、原料チェックからバルク・完成品検査まで管理しています。
さらに、製造記録の管理、従業員への教育訓練、製造エリアの衛生管理、基準から外れた事象が発生した際の原因確認・是正対応まで含めて、品質管理体制を整えています。毎日使うものだからこそ、使用感の魅力と品質の安定を両立いたします。
品質管理体制については、品質管理ページでも確認できます。
シャンプーOEM/ODMは、
処方とブランド体験を同時に育てる
シャンプーOEM/ODMでは、洗浄成分や仕上がりだけを個別に決めるのではなく、髪質、頭皮に関する悩み、香り、泡質、容器、表示、品質管理を一つのブランド体験として設計することが大切です。商品コンセプトと使用体験がつながっていると、処方の方向性や容器選びを判断しやすくなり、販売ページや店頭で伝える言葉にも一貫性が生まれます。
ピカソ美化学研究所では、企画提案、研究開発、製造、品質管理、フォローアップまで、化粧品ODMを一貫して支援しています。自社ブランドのシャンプーやヘアケアラインを検討している方は、まずは作りたい使用感やイメージからお気軽にご相談ください。
