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積み重ねてきた「美」の伝統

ニュース NEWS

2025.08 01

弊社代表のインタビュー/特別寄稿がエアゾール&受託製造産業新聞に掲載されました

弊社代表のインタビュー及び特別寄稿がエアゾール&受託製造産業新聞に掲載されました。

画像をクリックすると拡大データが開きます。是非、ご覧ください。

 

 

顧客と長期的な信頼構築

 ①前期3月期決算では売上高が前年比約8%減となったが、2025年4~6月の第1四半期では8%の増加と、前年分を取り戻すような好調なスタートを切っている。売上構成において特別な要因はなく、長年取引のある信頼関係の厚い顧客による継続的な発注が主因である。市場動向としては、総合通販やEC主体の単品通販、オンラインとオフラインを組み合わせたマルチチャネル企業が伸長。一方、バラエティやドラッグストアなどの実店舗では韓国スキンケアをはじめとする海外ブランドとの競争が激化しており、差別化できる商品提案の重要性が増している。

 ②人手不足への対応として、外国人技能実習制度における「化粧品包装作業」の対象職種認定を目指し、化粧品工業会と連携した制度設計に取り組んでいる。2027年に開始される育成就労制度への移行も見据えており、業界全体で持続可能な人材確保策を進めている。外国人材を単なる労働力ではなく、日本文化に触れながら働ける環境整備も重要視している。

 ③南海トラフ地震などを想定し、長野県駒ヶ根市に国内3番目の新工場を建設する。今年11月着工予定で、工期は1年半から2年を見込む。新工場ではバルク製造を担い、既存の神戸・横浜工場との3拠点体制で生産のレジリエンスを高め、何があってもクライアントへの供給責任を全うする。製品開発では、BOV(バック・オン・バルブ)を用いたエアゾールタイプのヘアカラートリートメントを開発。ワンプッシュで手を汚さず簡単に使用でき、染毛力・使いやすさを兼ね備えた独自処方が好評を得ている。加えて、ノンアルコール処方で顔や髪にも使えるスプレータイプのサンスクリーン剤も提案。日本市場だけでなくタイや中国向けにも展開を見据えている。

 ④下期は、上期に種まきした提案品の成果が徐々に結実していくタイミングと捉えている。とくにBOVヘアカラートリートメントをはじめ、他社にない処方・機能性を備えた差別化製品への評価が高まっており、案件の成約やリピート提案に注力する。今後も、売上拡大よりも、クライアントの継続販売を支える『売れる商品』の提供を重視し、長期的な信頼関係に基づいたOEMビジネスを貫く。

 

化粧品OEM企業が切り拓く新市場-エアゾール剤型値の価値と応用可能性

1.はじめに変化する市場とエアゾール剤型への期待

 化粧品市場における競争環境は、近年かつてないほどの激しさを見せている。韓国ブランドの旺盛な輸出攻勢、中国ブランドの急成そして多様化する販路。こうした変化の中で、日本発の化粧品が改めて注目されるには、単なる品質の良さだけでは不十分であり、使用感・利便性・独自性を兼ね備えた差別化が必要とされている。ピカソ美化学研究所では、こうした市場環境の中、改めてエアゾールという剤型に着目し、独白の処方技術と組み合わせることで「売れる商品」の開発に挑んでいる。

 売れる商品とは、単に一時的な話題性や価格競争に依存するものではない。むしろ、消費者が繰り返し手に取り、日常の中で自然と使い続けたくなるような製品であることが求められる。そうした商品を生み出すためには、企業としての姿勢や研究開発体制、そして市場に対する観察眼が不可欠であり、その実践の一つが、当社が取り組むエアゾール活用の製剤開発である。

2.BOV技術による革新ー染毛効果と利便性を両立するヘアカラートリートメントの新提案

当社が現在、注力して提案しているのが、BOV(バッグ・オン・バルブ)技術を用いたエアゾールタイプの「BOVヘアカラートリートメント」である。これは、今年5月の CITE JAPANで初披露した当社の最新提案であり、「1回でしっかり染まる」独自処方が最大の特長である。BOVは原液(中身処方)と噴射剤の二重構造で構成されているため、原液とその他の構成部材との接触がなく衛生的で、安定した吐出で粘性の高い原液でも吐出が可能などの特性がある。BOVを活用することで、今回、当社では、2種(塩基性とHC)の染毛料を高濃度で安定配合し、濃厚クリーム状製剤を実現。ブラシ形状の専用アタッチメントにより、手を汚さず簡便に塗布できる利便性も付与している。機能性と利便性を両立している点が高く評価され、既に20社以上との商談が進行している。

 この製品の魅力は、単なる染毛効果の高さにとどまらない。BOVシステムにより、最後まで中身を無駄なく使用でき、ユーザー満足度や環境面にも配慮しており、チューブ式を主体に、長年飽和状態にあったヘアカラートリートメント市場に新たな風を吹き込む製品になると確信している。また、中国や韓国などアジア圏でも類似の製品はほとんど無く、海外でも競合優位性を発揮しやすい領域であると考えている。

3.エアゾールの応用展開ーUVケア、泡、スキンケアへの可能性

 エアゾール剤型の応用はヘアカラーにとどまらない。当社が開発提案していアルコールフリー処方のエアゾールUVスプレー「軽やかヴェールUVスプレー」は、顔にも髪にも使用でき、PM2、5や花粉のカット機能も備える利便性に優れた多機能型アイテムである。特に、エタノールに対する感受性が高まっている昨今の市場環境において、アルコールフリー処方は「低刺激」「安心設計」といった肌へのやさしさという価値を付加するものとして評価されており、海外展開における武器にもなり得る。中国備案対応処方としても提案可能で、さらには、より安心・安全が重視されるベビー製品等への展開にも貢献できる。なお「軽やかヴェールUVスプレー」はPETボトル容器を採用している点も特長で、小型で持ち運びしやすく、従来の金属缶エアゾール製品との差別化をはかっている。

 また当社では、エアゾールだからこそ実現できるフォーム(泡)タイプについても、肌への密着性や感触面での優位性を備えた新しい日常の化粧品への展開で競争力を発揮できると考え、すでに開発に着手している。エアゾールは、単なる機能性訴求にとどまらず、使用時の楽しさや快適さといった「体験価値」に重点を置いた商品設計を可能にする。これらを当社の処方技術と組み合わせ、消費者のライフスタイルや感情に寄り添った使いたくなる製品として市場に提案していく。

 なお、当社がエアゾール技術を深く活用するにあたり、大きな力となったのが、当社も工場を展開しているタイにおける現地の日系エアゾール充填メーカーの存在である。「BOVヘアカラートリートメント」や「軽やかヴェールUVスプレ―」についても現地エアゾール企業の協力を得て、製剤の安定性や充填の適合性を高めることができた。これまで当社ではあまり馴染みのなかったエアゾールについて、タイ現地での充填メーカーとの協働を通じて知見を深めてきた。こうした中で、ガスの種類や圧力、ノズル形状などの違いによって、発泡性・噴霧性・粘性の異なる多彩な製剤表現が可能になることが分かり、製剤開発の自由度が大きく広がっており、今後の製剤設計においてエアゾール剤型は極めて有用なツールになりうると考えている。

4.海外市場における勝機ーMade in Japanの価値再定義

 海外市場、特に中国・ASEANにおける日本製化粧品への関心が、再び高まりを見せていると感じている。とりわけ中国では、規制の強化や政治的な問題でかつて勢いを誇った日本ブランドが一時的に後退したものの、ここにきて信頼性や差別化された機能性が見直され、越境ECや輸出提携といった形での新たな需要が生まれている。中国政府による輸入規制の緩和や、日本製品に対する品質の信頼感が再評価されたことも、その追い風となっている。

 当社では、BOVヘアカラートリートメントなどの海外には無い新製品群を、現地のパートナー企業と提携しながら提供する体制も整えていく方針である。たとえば、中国市場では一部の成分が使用できないといった制限があるため、原料メーカーと連携し、現地法規に適合した処方改良なども進める必要がある。これは単に輸出するというスタンスにとどまらず、現地適応型の日本品質をいかに構築するかという観点に基づいた開発方針である。

 なお、当社では過去にも、これまでタイ国内市場では上市されていなかったクレンジングバームの商品化をタイの国内通販メーカーと連携し実現。当初は熱帯気候のタイでは、油系のクレンジングバームが受け入れられるか心配な点もあったが、今までにない商品として市場から支持され、発売から順調に販売数量を増やし、使用感やコンセプトを変えた新商品の開発も進んでいる。

 エアゾールの活用を含め、海外に無い日本の製品を積極的に紹介し、場合によっては現地の規制、使用者の文化や気候、生活スタイルに合わせて最適化していくことが、これからのグローバル展開における日本企業の新たな勝ち筋になると確信している。

5.おわりにー売れる化粧品とは何か

 エアゾールを活用することで得られるメリットは、使用感や利便性にとどまらない。たとえば、今回のヘアカラートリートメントにおけるBOV技術を活用することで、空気や光に弱い成分を密閉構造の中で安定的に保持することが可能となる。これは、たとえばレチノールやビタミンC誘導体など、酸化により効果が低減しやすい成分を使用する高機能スキンケア製剤においても応用可能であり、当社ではその開発にも着手している。

 売れる化粧品とは、単に短期的な売上を生むヒット商品ではなく、今までできなかった課題をクリアし、継続的に使われ、愛され、生活に溶け込んでいく存在でなければならない。そのためには、消費者が「また使いたい」と感じる確かな実感、使いやすさ、安心感、そして何よりも共感を得ることが重要である。

 当社は、クライアントがBtoC市場で勝てる製品ともに創り上げるパートナーとして、他社にはない機能性と差別化を備えた提案を行っている。そこにおいて、エアゾール技術ーとくにBOVやPET容器などの先進的な包材技術と中身の融合ーは、新たな可能性を拓く手段になると捉えている。

 化粧品の開発とは、人々の生活の中に豊かさを届ける営みでもある。その使命を胸に、当社はこれからも、技術の革新を通じて、クライアントと共に真に「売れる化粧品」の創造に挑み続けていく。

 最後に、持続可能な製品供給を実現するうえで、化粧品業界全体が現在直面している課題に製造現場、とりわけ充填包装部門における人手不足がある。現在当社は、化粧品工業会とともに、化粧品業界全体の安定的な人材確保・活用策の一環として、外国人技能実習制度における「化粧品包装作業」の職種認定に向けた働きかけを行っており、すでに制度の枠組みや試験内容の検討を進め、2027年に予定される育成就労制度へのスムーズな移行も視野に入れた取り組みを行っている。この制度が認定されれば、業界全体で人材確保の選択肢が広がり、持続的な生産体制の確立に寄与することになると考えており、当社としても引き続き、化粧品工業会とともに情報提供と支援に努めていくので、制度設計・運用に関心のある企業はぜひ問い合わせいただきたい。(全文引用)

これからも、お客様にとって価値ある“売れる商品づくり”の開発提案をより一層推進して参ります。

 

出典:エアゾール&受託製造産業新聞社 2025年7月25日号(新聞社の許可を得て掲載しております)

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