PICASO TALK 03

研究開発部

難しいから面白い。研究開発の世界

細川さん
研究開発部 細川さん 2018年入社
内海さん
研究開発部 内海さん 2017年入社
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PICASO TALK 04

試作を繰り返し、二人三脚で試行錯誤”

——まず、お二人の具体的な仕事内容を教えてください。

細川:メイクアップ製品の研究開発を行っています。リップクリーム、アイシャドウ、ファンデーションなどです。

内海:主な仕事は、商品の処方を組むことです。処方は料理でいうレシピにあたります。製品を開発するとなるとまず処方を組んで、試作品を作ることから。その後、使用感を確かめ「もうちょっとラメをいれてキラキラさせたほうがいいかな」など、処方の中身を調整したりと、日々研究を重ねています。

細川:普段、内海さんと私は同じ実験室で作業しています。分からないことは先輩にアドバイスをもらい、日々コミュニケーションも大切にしながら仕事に取り組んでいます。

内海:たとえば、彼がスティック状のファンデーションの処方を組んで、試作をする。けれど、ちょっと色がくすんでいるというとき、じゃあどうする?と、相談を受けます。もうちょっとこの原料を減らしてこっちを増やせばいいんじゃないか、などとアドバイスをして、より高品質な商品になるように二人で試行錯誤しているわけです。

——先輩から見た、細川さんの仕事ぶりはいかがですか?

内海:彼はとても仕事が早いですね。短期間で、クオリティの高い製品を次々と開発しています。この半年間で10件以上も製品化が決定しているんですよ。製品化には実力や運も絡んできますが、入社2年目でこのスピードはすごいことです。妥協せずに良いものを作り上げる、そういう責任感の強さがあるところも彼のいいところだと思いますね。

細川:日々努力してきた結果が出たんじゃないかなと思っています。嬉しいです。でも、まだまだ未熟な部分もあるのでこれからも実績を上げたいです。内海さんは仕事ではもちろんですが、普段からとても真面目な方です。一方で、年の離れた先輩にも積極的に話かけるなど、コミュニケーションを大切にされているところも尊敬しています。

PICASO TALK 04

経験を積むことで研ぎ澄まされる”感覚”

——お二人はいつからメイクアップを担当することになったのでしょうか?

内海:僕は入社当時からメイクアップを担当していました。

細川:僕の場合は入社半年後からです。メイクを知るにあたってスキンケアの知識も欠かせないので、スキンケアの新人研修も受けさせていただきました。逆に、スキンケアに配属された人もメイクアップの新人研修を受けます。

内海:研究開発の人間は全般を知らないと、処方を組むのは難しいと思います。実際にメイクアップするシチュエーションを考えると、スキンケアとの相性が大切なので、メイクアップの研究開発をするにもスキンケアの知識が必要になるんです。

——男性だと、自分でメイク用品を使うことは少ないかと思います。女性向けの化粧品を開発する上でなにか工夫はされていますか?

内海:自分でまず使いますよね?

細川:はい、使いますね。リップとかも実際に塗って、「少しひりひりするな」など、使用感を自分で確かめます。

内海:でも、自分が実感した使用感や感覚だけではなく、肌の質感がどう仕上がる製品に設計するのかといった機能的なところは、客観的なデータを信用します。感覚は個人や季節によって変わりますが、データは変わりません。これはどちらも大切で、エビデンスデータを信用しつつ、感覚も大切にしたいと思っています。

——感覚は、仕事をしていくなかで鍛えられていくものでしょうか?

内海:鍛えられていきます。僕は開発する上で知識はもちろん、感覚も大事にしたいと思っています。開発には色や使用感が製品の決め手になるため、個人的には知識5割、感覚5割だと考えています。鍛えるためには、繰り返し実験し、化粧品を触って覚えていくしかないですね。

細川:僕もそう思います。スキンケアからメイクアップに移ってから分からないことばかりでしたが、何度も自分で作って経験値を積むうちに、だんだんと違いが分かってくるようになりました。自分が作ったものが本当に目標に近づいているのかどうか、先輩方にも判断をあおぐよう努めています。

内海:僕が感覚をつかみだしたのは最近のことですね。

細川:じゃあ、僕はまだまだですね。これからもっと感覚を磨いていきたいです。

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幅広い分野を担当できる面白さ

——化粧品業界のなかでピカソ美化学研究所に入社しようと決めたきっかけは?

細川:就職活動当初から化粧品業界に入りたいと思っていました。子供の頃からスキンケアなどの化粧品をよく触っていて、興味を持っていたからです。子供の頃に触れるものなんて沢山ありますけど、その中で化粧品は唯一「自分に使う」ものだったので、自分で開発したいと強く思うようになりました。化粧品業界の中でもピカソでは、一人で色々な剤型を担当できることが楽しいだろうなと思い入社を決めました。

内海:僕の場合、モノづくりがしたいというのはあったのですが、就職活動をはじめる段階になってもやりたい分野が決めきれずにいました。でも、実際に鉄鋼業界の会社などから内定をもらって、そこで働く自分を想像したときにどうしても違和感があって……自分は化学が好きなんだと気が付きました。それからは化学関係の会社の説明会へ行くようになって、ピカソに出会いました。いまは仕事が楽しいです。

PICASO TALK 04

技術を向上できる環境がある

——今後はどのように仕事をしていきたいですか?

内海:これからは、メイクアップのことを一処方担当者として勉強しながら、ピカソの一員として会社の為に自分は何ができるか、ということを考えて仕事に取り組んでいきたいと考えています。

細川:僕はいま、先輩にすごく頼っているので、いずれは自分も頼られる人になりたいです。そのために、先輩たちの知識をどんどん吸収していきたいと考えています。人間関係の雰囲気がいいアットホームな職場だからこそ、こんな気持ちで頑張れるのかなと思います。

内海:ピリピリした感じはないんだけど、でも集中するときは集中する。そんな環境ですね。

内海:いまのところ自分が担当したものの中ではスティック製品の製品化が多いのでまずはそこを追求していきたいとも考えています。いずれはメイクアップ製品の全剤型を製品化してみたいです!

細川:僕も、先輩に負けないよう満遍なく様々な剤型を製品化していきたいです。まずは、半年間で20件を目指します!

——では最後に、「ピカソ美化学研究所だからできること」を教えてください。

内海:新しいことにチャレンジさせてもらえることですね。一人がさまざまなタイプの製品を作るピカソ美化学研究所だからこそだと思います。例えば、時と場合にはよりますが、「これ誰かやってみないか?」という時に、じゃあ自分が! とパッと手をあげればやらせてもらえる環境って、なかなかないと思います。

細川:ホウレンソウ(報告、連絡、相談)や挨拶といった基本ができれば、あとはがんばり次第でどこまでも自分を高めていける環境だと感じています。やる気は誰にも負けない!という方、お待ちしております!